みずほの下げは当然

みずほは5月22日に、今期の業績見通しは経常収益が前年同期比12.2%増の4兆6000億円で、経常利益は同40.3%増の1兆 500億円と発表した。



それが7月31日に発表した2006年4―6月期の連結決算で経常利益が前年同期比33. 6%減の1667億3700万円と大幅減益となった。第1四半期終了時点での経常利益の通期業績見通し(1兆500億円)に対する達成率は約15.9%となっており、通期業績見通しの下振れリスクを意識する向きが広がっている。


今回の下落で怒る個人株主がいるのは、しょうがないとして、本当に怒りたいのは投売りをせざるを得なくなった大口ではないか。


2ヶ月前に景気のいい話をしといて、今になって大幅に悪い決算をだされたら大口としてはたまったものじゃない。


みずほは詐欺罪には問われないが、実質的には詐欺をしたようなものである。


日本を代表する銀行株で、こんなにいい加減な業績予想(まるでマザーズの企業の業績予想みたいである)をしたみずほが悪い。


売った方は騙された方だから全然悪くない。


個人投資家が本当に怒らなければならないのはみずほを売ったところではなく、いい加減な業績予想をしたみずほ自体ではないのか。


今回のアメリカの戻しに比べて、日本の戻りが悪いひとつの要因として、みずほのいい加減な業績予想が日本市場の信頼を損ねたと、というところもあると思う。


なお、これは買い煽りでも売り煽りでもない。


俺としてはみずほの株が元気がいいほうが、日本市場にとってはよいことだと思う。


それだけに今回のみずほのいい加減な業績予想に対して、怒りを覚えるものである。