ベンチャー企業などを支えるリスクマネー

「日本では、新規公開した株式の買い手は8割が個人。逆に米国では8割が機関投資家だ。ベンチャー企業などへのリスクマネーは、本来プロの機関投資家が供給するべきだ。専門性を持った人材がいるし、相応の調査能力もあるからだ」

 「ところが日本では機関投資家がリスクを恐れ、東証マザーズに上場した企業の株式でも1年間は買ってはいけないといった内規があったりする。
新興企業はお金を集めにくく、結果として不適切な資金などが入り込む余地が 生まれてしまう。リスクを取ってリターンを得るという機関投資家の本来の役割が発揮されてないことがもたらしたゆがみともいえる」



松本大

日経新聞1月10日