三菱UFJの376億円がノックインに突入

三菱UFJ銀行発行のノックイン条項がついたファンドがノックインに突入。


昨年の6月にスタート価格17789円で発行されたファンド(376億円)が、今日20パーセント下落の14231円で「ノックイン条項」が発動することになった。


1年半の間、日経平均株価が20%以上下落さえしなければ、590円の分配をもらえるというのは、魅力的だ。1年当たりに換算すれば、年4%程度の利息に相当する。定期預金や個人向け国債よりもよっぽどよい。


 ノックインの条件を満たしてしまうと、元本は保証されず、日経平均に連動するインデックスファンドとして運用が継続される。購入した客は、値下がりした株式ファンドを受け取らざるをえない。ノックイン価格は、天国と地獄のさかいめだ。


ノックイン条項が発動されても、2008年の5月26日または11月21日に、日経平均が17789円を超えていれば元本は確保される。ただ、現実的に考えれば、あと10ヶ月の間に株価が20%上昇するというのは望み薄だろう。


逆に17789円を超えれば、ノックインに突入しなかったときよりもリターンは多くなるのだが、それは無理だろう。

償還金額=額面金額×最終日経平均株価÷当初日経平均価格


したがって今日の日経平均が最終日経平均とすると元本が80パーセント以下になってしまう(利息は除く)。


おそらくこの仕組みをわかってこの商品を買ってる人は、ごく一部だろう。利息が高いということで買っていて、元本われなんて意識していない人が多いだろう。


償還期には、お客さんが怒り出して、社会問題化されることも十分に考えられる。


高い利息をえさにしてこんな商品を売ってはいけないだろう。大手の銀行がこんな商品を売るなんてとんでもないことである。


参照

http://reindeer.cocolog-nifty.com/money/2008/01/post_a44f.html


https://www.mizuho-isec.co.jp/treasury/word/word05_2.html